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2007/12/22(Sat) 14:29:23
「そろそろ行こうか」 庭から声がして、茉理は顔をあげた。 テラスの向こう側、英司がにこにこ笑いながら、立っている。 足元には、大きなコリー犬がじゃれついていた。 (あれがビリーかあ) 茉理は、犬をなだめる英司を見ながら思う。 犬を足から離すと、英司は弾みをつけて飛び上がり、テラスの中に入ってきた。 優しい目で斎を見つめる。 「大分いいようだな。まったく無茶するなよ」 『ありがとうございます』 斎の言葉が、茉理の頭に響く。でも英司は何も反応しなかった。 (やっぱり届いてないんだ) 茉理は、胸の奥が痛くなった。 そっと斎の方を見ると、彼の瞳にも悲しげな色が浮かんでいる。 (なんとかしてあげたい――でも) 自分には、何の力もない。 何も出来ないのだ。 茉理は心が締め付けられそうになる。 (でも、でも……このままじゃ駄目だよ!)
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