|
|
|
2008/06/28(Sat) 11:41:44
「なんで後野 茉理の祖母は、ぼけてる振りなんかしてるんだ?」 「さあね、僕の存在にも気付いたようだ。表向きはにこにこしてたが、けっこう夜とか探りを入れてきたしね。ひやひやだったよ」 雅人は思い出したのか、うっと顔をしかめた。 「部屋に枕を持ってやってきて、一緒に寝よう、と言うんだ。参ったね、可愛い少女なら大感激だけど、とうのたったばあさんと添い寝だぜ」 「良かったな」 女好きのお前には、さぞ嬉しかっただろう、と直樹が言うと、嫌味かそれは、と雅人は渋い顔をする。 「ともかくばあさんは、要注意だ。昨日は何もしてこなかったけど、今夜辺り危ないな」 「というか、そもそも魔力がないんだ。何も出来るわけないだろう」 直樹の言葉に、雅人は憂いを秘めた顔になる。 「もっとやっかいな力があるでしょうが。どうするんだよ、僕の魔力が無効化されてしまったら」 「ま、おそらくそうはならんだろうさ。もし無効化されても変身が解けるぐらいで、命の危険はまずあるまい。ばあさんが、俺達の予想通りだとしたら、まずお前を害することは出来ない」 直樹はそう言うと、にやりと笑った。 「そして俺達がクリスティ一族の血を受け継ぐ者だと知ったら、手を出すどころか歓迎されるかもな」
第一巻<33> / TB(-) / CM(-) / ↑
|
|
|