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2008/06/30(Mon) 19:03:41
「そうだったのか」 直樹は、ふうっと吐息をついた。 「気の毒にな。帝とからまなかったら、友達の一人や二人はしっかり出来て、楽しい学園生活を満喫してたたろうに」 「そうかな。それは彼女には、むずかしい相談なんじゃない?」 雅人は薄く笑うと、腕時計を見る。 「おっといけない。もう時間だね」 ポンッと姿が歪み、また後野 茉理がそこに出現した。 「あ、そうそう、忘れてましたわ、直樹先輩」 茉理はにっこり笑うと、鞄から児童書を一冊取り出す。 「これ、書庫に厳重保管されてた魔法仕掛け付き児童書。何故か彼女の鞄に入ってたの」 本を受け取り、直樹は驚いた。 「これは!」 「そう。これはもう決定的よね。じゃ、これ、書庫に返しといてください、直樹先輩」 「その姿で言うな」 直樹は叫ぶと、早く行け、と手を追い払うしぐさをする。 「ふふーん、またね、直樹先輩」 しゅっとシャーペンが宙に浮き、無邪気な笑顔をみせる少女にとんだ。 危ない危ない、と彼女は首を横に傾けてかわし、バイバイと可愛らしく手を振りながら、生徒会室を出て行った。
第一巻<33> / TB(-) / CM(-) / ↑
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